ひとにとって、食べることは喜び、たのしみです。
そんな楽しい時間を、ともだちと共に過ごし、おいしくいただく食事であることを願っています。








給食の方針

 すべての活動の源となる大切なものである食。安全でおいしい食事を目指しております。
 毎日みんなで作った味噌を天然昆布出汁に溶かし、そこへ沢山の具が入った栄養満点のお味噌汁、玄米・丸麦・白米がバランスよくおさまった、ほっかほかのごはんといった和食を軸とした献立を取り入れています。
 ずずぅーとお汁をすすってご飯をほおばる。その横にはおいしいおかず。四季に輝く新鮮な旬の野菜・果物で、お皿の上は春・夏・秋・冬にぎやかです。たまに、いただきますを忘れてご飯を食べだしてしまう慌てんぼうも出るほどに・・・。
 "食育"(肉体・精神・魂を育む)"食を育むちから"にむけ、その基礎を培うために毎日の当たり前の食事も意識をすることで、食材やそれを育て、調理し、食事を整えてくれた人、自然への感謝のこころ、命を大切にするこころを育んでいます。


昼食・おやつ
保護者の方へは、毎月月末に翌月の献立表をお配りします。
昼食・おやつは、手作りのものを提供しています。


アレルギー等への対応
アレルギーが疑われる場合、医師の診断書(又は指示書)を提出してください。個別にご相談の上、診断書(又は指示書)に基づき本園で除去可能な物は除去食・代替食で対応致します。


衛生管理
国の大量調理施設衛生管理マニュアルに沿って衛生管理を行います。調理員は、毎月検便を行っています。



しろみがおかレストラン

 城見ヶ丘保育園の幸せな場所「レストラン」。みんなが食事をする食堂です。

 お昼の時間が近づくと、だんだんとレストランにこどもたちが集まってきます。レストランの開店は11時半から1時の間。こどもたちは、それぞれおなかの空き具合はさまざまです。朝7時から保育園にいる人もいれば、朝ご飯を9時半に食べてきている人もいる。ゆっくり時間をかけて食べたい人もいる。みんないっせいに集まって食べるのではなく、好きな時間に、好きな人と一緒に食卓を囲むレストランです。

 レストランの席がいっぱいになれば、順番を待ちます。待っている間もまた、うたをうたったり、絵本を読んだり、おしゃべりしたり。ここには心地のいい音楽が流れ、食べることを楽しむ環境があり、安心して食事を楽しむ人たちがいる。ゆっくりと流れる時間は、食事をよりおいしく、ゆったりとした雰囲気によって、よく噛むことができる。噛むことで素材の味わいはより深くなり、歯や消化吸収を促します。

 このレストランは「人生の楽しさがつまった場」であってほしいという願いの場なのです。

 朝早く登園したこどもたちと野菜の皮むき、刻み、下ごしらえを一緒にします。春はつくし、夏はとうもろこし、秋はお芋、冬はダイコンやニンジンなど。形を楽しみ、皮をむき、香りをかぎ、刻んでかたさを知り、食べて味わう。季節の野菜を五感で感じることができます。そして庭に咲く花々を摘みテーブルに飾り、紙ナプキンを折り、準備すること、しつらえを楽しんでいます。


 

 
 
 

 
 

 順番がやってくると、お名前ボードに印をつけます。そして並んだ食事を、自分が食べられる量、食べたい量、でもおともだちの分も考えながら、お皿によそいます。お盆に乗ったお皿、お汁椀、コップ。それを席まで運ぶ。これはなかなか緊張する瞬間です。この緊張がバランス感覚と集中力を養っています。そして席についたら、おともだちと食事の時間を楽しみます。おいしいねえ、おいしいねえ。

 食事がすむと、レストランの端にある、こどもの背丈に合わせられた厨房シンクで食器を洗います。食器は陶器や磁器のもの。ていねいに触れば割れません。

 同じ場所には、こどもたちの背丈に合わせた調理台とオーブンが。月に一度のお誕生日会には、おともだちを思ってケーキを焼きます。材料をはかり、道具をそろえ、混ぜる回数をみんなで数えて「順番、順番」順番を待つということ、増えていく数、減らす数、数の感覚が実践をもって身につきます。


 城見ヶ丘保育園の食事・献立は「身土不二」、暮らしている土地の風土や気候にあった食事や暮らしをすることの思いを大切に考えています。この地で受け継がれてきた食、風土によくあった食べ物をいただきたいと思っています。

 また「一物全体」。ひとつの食べ物の全部をいただくことでバランスを整えていくという考えも大事にしています。野菜なら根っこから葉っぱまで、皮や種も、お米なら玄米、小麦粉なら全粒粉といったように全体をいただく。それをお料理だけでなく、皮や葉を乾燥させて漬物にもします。保存食では、年に一度、味噌の仕込み、梅干し漬けなども。そのときも捨てるところなし。あく抜きで出たお汁で染め物をしたり、押し葉をつくったりと最後まで楽しみます。季節ごとの大地の恵みを、触れ、香、味わい、作って楽しみながら続けています。

 食べることはたのしさと共に。いのちをつくるのは口から入る食べ物だけ。だからこそ、こどもたちにたしかなものを持ってもらいたい。だからこそ、おいしく、たのしくありたいと願っています。


daichi
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